施設について
子どもたちが快適に過ごせる環境、本物を感じ、クリエイティブを刺激される空間を目指し、さまざまなこだわりと工夫をちりばめました。
地域について
-
地域は園庭~地域に根ざした保育園~
にじのき保育園では地域を園庭と捉えて、南根公園を代替園庭・雨の日はメトロ東西線の通路を使用し、戸外活動を楽しんでいます。でこぼこした道、給食で食べた鯵はどれ?と探したくなる魚屋、四季で変わる花・木達、電車の走る音に窓から手をふる車掌さん・・・園庭(地域)には数々の「心を動かす」体験があります。地域に保育園が出ていき、地域を知る・保育園を知ってもらう事で地域に根ざした保育園を目指しています。
-
園マップについて
エントランスにある大きな‘地域マップ’には散歩時に見つけたものや、関わった人との出会いを通した「心を動かす」発見を子ども達とマップに記しています。園の周りには何があってどんな人がいるのか、保育園の外でもたくさんの人たちが成長を見守ってくれていること等子ども達だけではなく、保護者とも連携してこれからの興味に繋がりそうな場所をこのマップを通して共有しています。
-
安心・安全
メトロ東西線行徳駅徒歩2分、行徳駅からは多方面にバスも出ています。保育園の近くには駐輪場もあり、駅前の交番だけではなく駐輪場の方や駅員さん等、地域の方々に見守ってもらっています。
環境について
-
木を基調とした温かいお部屋
桜の無垢材をフローリングにした、木の温かさと柔らかさを感じられるお部屋です。お子さんは裸足で過ごすため、足の裏の感触や足のどこに力を入れながら歩いているかなど感じながら過ごしています。また玩具の発色良い色を目立たせ、集中して遊べるようにシックな作りにしてあります。
-
防音・収音システム
天井は、振動や騒音を吸収してくれるイタリア産のACOUSTIC PANELLNGというパネルを採用し、日本で初めて取り入れました。行徳駅徒歩2分の高架下の保育園ですが、電車の音も振動もほぼしません。
-
落ち着いた雰囲気を作るライト
子ども達の体調や気分、天候に合わせて暖色・昼白色に切り替えができます。
-
美術館
子どもたちが日常で書いたなぐり書きや制作物も全て作品です。子ども達一人ひとりを大切にするだけではなく、感性や表現も大切にしたいという思いから作品置き(美術館)をつくりました。作品一つひとつにスポットライトを当てて子どもも大人も楽しめる美術館になっています。
また、子ども達自身も自分の作品が飾られているところをみて達成感を感じながら次への自信に繋がっています。 -
その他のこだわり
手洗いのソープや虫よけはオーガニックの物を使用しています。またトイレの水道は昔ながらのひねり型の水道にしています。日常から「ひねる」という動作をできるようにあえて昔ながらの蛇口にしています。
本物に触れる観点から観葉植物や花など本物を置き、子どもたちと一緒に育てています。
食について
-
完全自園調理
朝おやつのヨーグルトから、延長食までの全てを自営調理しています。‘本物に触れる’という観点から、だし本来の味を知るために和洋中毎日一からだしをとります。調理室と保育室をつなぐ窓からは、料理をしている人の顔が見える・いい匂いがする・音が聞こえてくる・・そこから‘五感を使って食を楽しむ’事は始まっていると考えています。
-
食育
八百屋・肉屋・魚屋との日々情報交換を通して、季節の食材や旬の食材を献立に入れています。ただ薄味なのではなく、だしや食材の本来の味を大切にしながらも‘味の凹凸’をつけることにより、味の濃薄も知ることができます。少し苦みや酸味があって子どもたちが敬遠するような食材もあえて使用し、食べないから出さないのではなく、様々な食を経験することが‘食’への興味に繋がると考えています。
-
食器から伝わるおいしさと食器への思いやり
食事の食器は栃木県益子町の「益子焼」を子どもたち用のサイズにオーダーして使っています。
「益子焼」を選んだ理由・・・
・お皿が素敵で、きれいな盛り方・良い匂いがすると「おいしそう」と思う
・適度な重さがあり、手に安定する
・雑に扱うと割れて危ないため‘大切に扱うこと’を、大人も一緒に日常的に使用し体験できる
子どもだからではなく、一人の人間としてその経験を小さい頃から感じ、食への抵抗をなくしながらおいしく食べられる環境作りを行っています。
保育士について
-
共育士~共に過ごし、共に育つ~
「先生」という言葉を使わず、子どもも保護者も共育士等(保育士等)も名前を大切にするため愛称で呼び合います。また誕生日会は、子ども達はもちろん、共に過ごしている仲間である共育士等(保育士等)や保護者の方のお誕生日の日にみんなでお祝いをし、その1日を大切にしています。
子どもたちのふとした言葉や‘今’興味ある事に常にアンテナを立ててキャッチします。方法や答えを教えるのではなく子どもたちの「なぜ?」「どうして?」を一緒に考え、‘新たな発見’を共に感じ学びます。図鑑を手にしてみたり、繰り返し挑戦してみたり・・・時間がかかっても、その過程全てが経験・体験という宝物です。規定人数以上の幅広い職員を配置して、1人ひとりの興味・関心に一緒にじっくりと向き合う事を大切にしています。 -
資格
にじのき保育園では保育士資格以外にも様々な資格をもつ共育士等(保育士等)がいます。
・ベビーマッサージ
・歌遊び
・リトミック・・・等
日々の生活の中で、子ども達と楽しんでいます。また、食事・絵本や玩具等も子ども達の心を動かす出会いの種をまく準備をしています。
保育の内容について
-
種まき保育
本物に触れる体験を大切にし、その中で心を動かす始まりである「興味関心」を多く経験します。「魚」「花」「虫」などの総称ではなく、それぞれにある固有名詞(本物の名前)を伝えることで、子どもたちの中に本物の知識を伝え、心を動かすきっかけ作りを行っています。子どもの興味関心に寄り添い、何を楽しんでいるのかを見守り、深く遊び込めるような関わりを大切にしています。
-
異年齢保育
保育室は1フロアになっており、異年齢が関わりを持ちながら日々生活しています。食事や午睡の際にはそれぞれの生活時間に合わせてロールスクリーンで空間を仕切り、年齢に合わせた落ち着いた時間も大切にしています。異年齢での関わりは思いやりや愛情を深め、情緒の豊かさや人間関係の広がりに繋がっていきます。
-
コーナー保育
子どもの発達や興味に合わせて玩具を選別し、それぞれの遊びが守られ集中できるよう空間を仕切っています。それぞれが遊びのコーナーとなり、子どもは自分の興味に合ったコーナーで遊びを楽しみます。玩具は個数を充分に揃え、木を基調としたもの、柔らかな優しい色合いのものなど、子どもが落ち着いて遊び込める素材感に配慮しています。室内にグリーンを設置したり、導線が遊びの妨げになったりしないようコーナー配置を整えています。